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低炭素まちづくり研究センター
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キャンパス内観測
広域メトロス
    
2011年7月24日更新

 今年の3月にまとめました業務報告書を掲載したします。全体で6Mbありますので、全体と各章に分割してリンクを設けました。
 この業務報告書の作成後も、調査に参加していただいた方々のご厚意により、気温と電力消費の調査を続けさせていただいております。節電が求められている今年の夏の結果はいかに出るか、興味あるところです。
 また、私個人も、簡便法でどの程度の結果が出せるかのテストとして、7月初めから、温度計とデータロガを自宅屋外に設置し、電力メータの指示値を毎日メモしております。まとまりましたらご報告いたします。
なお、8月中に、別サイトのHP(長期休眠中)とブログを公開する準備をしています。写真館を移行させる予定です。

目次とまえがき
LC_Rep_contents.pdf へのリンク

第1章 「低炭素まちづくり」の体系案
LC_Rep_chapter_1.pdf へのリンク

第2章 低炭素まちづくりの要素情報と評価システム
LC_Rep_chapter_2.pdf へのリンク

第3章 居住環境の熱環境調査と電力消費
LC_Rep_chapter_3.pdf へのリンク

第4章 省エネ診断調査
LC_Rep_chapter_4.pdf へのリンク

第5章 市民による「低炭素まちづくり」のあり方
LC_Rep_chapter_5.pdf へのリンク

第6章 低炭素まちづくりへの課題
LC_Rep_chapter_6.pdf へのリンク

資料編 資料1 資料3前半 (資料2は個人情報が含まれますので割愛)
LC_Rep_appendix1.pdf へのリンク

資料編 資料3後半 (資料4は個人情報が含まれますので割愛) 
LC_Rep_appendix2.pdf へのリンク


全報告書(資料編は除く)
LC_Rep_Totalmain.pdf へのリンク

2011年2月28日追加

「あなたは電気を多く使っている方ですか? 2009年と2010年を比較してみると」

 2010年8月の台風の後から、9月中旬にかけて、例年にない「猛暑」でした。2009年の夏より電気消費量が増加し、世帯当たりの平均(流山市)として、2010年9月(
検針月)は、約170kWh増加、料金も4,000円程度増加したと考えられます。この増加分から推測すると、2009年の低炭素スタイル(省エネ)は維持できなかったのではないでしょうか。
(注:
検針月とは、電気料金が請求される月(ここでは9月)を言い、前月(8月)の検針日から当月(9月)の検針前日までを指す「呼び名」として用いています。)

 この電気消費量を用い、流山市の全世帯(約66,000世帯)に拡大し、推算すると、2009年9月は22GWh、2010年9月は34GWhという値を得ました。約50%の増加です。
これらは平均値に基づき求めたものです。流山市の中で、「自分の家は電気を多く使っている方なのか」、それとも、「省エネ努力をしたので、電気消費量は少ない方なのか」が気になることと思います。そこで、
百分位という考え方を用い、「どの辺りに位置するのか」が分かるような表を作りました。リンク先を見てください。
(注:
百分位とは、「100人の中で何番目」に位置するかを示す考え方です。たとえば、背の高い順に1000人を並ばせ、この順に従い10人間隔で背の高さを調べます。この100人の背の高さを高い順に並べ、背の高い順に1位、2位・・・と順位付けます。)




 低炭素まちづくり研究センター

 流山低炭素まちづくり研究センターは、平成21年度から、流山市江戸川大学が連携し、江戸川大学ライフデザイン学科伊藤研究室に設置したものです。このたび、研究内容や成果を市民の方々にお知らせすることを目的として、同研究室のHP内で紹介することとしました。
 研究目的は、市民の視点で、「流山らしい」二酸化炭素の低負荷なまちづくりを推進することです。流山らしさとして、以下のことが考えられました。

 @ つくばエクスプレスの開通に伴い、「新しいまち」が形成されつつあります。
 A 流山市の「グリーンチェーン戦略」により、「緑の再生・ネットワーク」化が推進されています。
 B ヒートアイランド対策のモニタリングとして、熱環境調査が市内の60点余で継続的に行われています。
 C 市民による「低炭素化」「地球温暖化防止」の活動が盛んです。
 D 地球温暖化対策実行計画として、流山市は「ストップ温暖化!ながれやま20⇒20(にこにこ)プラン」を策定し、削減目標が定量的に示されています。



【21年度の取り組み】

 「低炭素まちづくりの主役は市民である」との考えから進めることとしましたが、「市民の立場でできる糸口はどこにあるか?」という難問がありました。
 初年度は、まず、二酸化炭素の排出負荷量が求められるエネルギー消費(電気)の実態を把握することから始めることにしました。市内5世帯をモニタリング・サイトとし、電力消費計測器(エコパワーメータ)を配電盤に取り付け(10分値測定)、同時に、屋内の熱環境、屋外(庭)熱環境調査を並行して実施しました。
 モニタリング時期は、冷房を使う8月(夏)と、暖房が必要な2月(冬)に行いました。念頭には、緑のカーテン効果を熱環境の測定結果と電力消費量から計算できるのではないかとの考えがありましたが、単年度での評価は難しいことがわかりました。


 

図−1:エコパワーメータ
(設置家屋の安全を確保するため、
遮断器を組み込む)
 
   
 

 図−2:気温の測定機材の外観
(太陽の光の影響を避け、風を通しやすい構造になっている)


 夏季に関しては、「作業仮説」を導くことができました。作業仮説とは、調査・研究などの目的を達成するために立てるシナリオのようなものです。この調査・研究では、低炭素化(省エネ化)の努力とその結果を、「見える化」することができる方法を想定し、つまり、作業仮説とし、それを立証することです。しかし、冬季に関しては、課題が残りました。「寒ければ寒いほど暖房機器などで電気を使う」という事実です。この課題は、22年度の調査・研究過程で解消されつつあります。

 『作業仮説T:電力消費の積算値は、外気の積算気温に比例する。その傾きは、家庭のライフスタイルに依存する。』

 市民から数年間の消費電力データ(1時間値)の提供を受けることができ、平行して解析しました。積算気温としては、近傍に設置されている熱環境調査のデータを用い、上記の作業仮説を用いたところ、経年的な解析ができ、次の作業仮説も作ることができました。また、熱環境調査のデータを用いることにより、市内広域において、低炭素化(省エネ化)動向を把握できる可能性が高いことも判りました。

 『作業仮説U:低炭素化の動向は、比例式の傾きの角度の変遷によって把握できる。』

 比例式とは、一般に、y=ax+bで表されます。線形式とも言います。このaが傾きです。この場合は、yは積算消費電力量で、xが気温の積算値です。低炭素化が進むと、傾きaが小さくなり、同じ積算気温であっても消費電力は少なくなります。ライフスタイルに変化がなければ、昨年のように暑い夏は電力消費が増え、冷夏であれば減少することも意味します。この角度の変遷を把握することにより、「低炭素化のわかりやすい定量評価」ができるということです。



【22年度の取り組み】

 以下のテーマで調査・研究を進めています。
 @ 初年度の作業仮説の検証のため、新たなご家庭として4世帯、継続として1世帯、初年度同様の調査を継続しています。なお、一部のご家庭にあっては、そのご協力により、夏季以降の継続的調査が行われています。
 A ご家庭間の電力消費差が大きい理由として、断熱構造の住宅、エコ家電の導入なども挙げられることから、エコメータ設置ご家庭の「省エネ診断」を実施しています。
省エネを行うための「先駆者の事例に基づく指針」ができれば、と考えております。
 B 「環境家計簿(エコノート)」の電力やガス消費量のデータは、「検針日から検針日まで」のデータですが、気象データは「歴月」で示されます。このマッチングを行う「配分計算方式」を模索しています。