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低炭素まちづくり研究センター 流山低炭素まちづくり研究センターは、平成21年度から、流山市と江戸川大学が連携し、江戸川大学ライフデザイン学科伊藤研究室に設置したものです。このたび、研究内容や成果を市民の方々にお知らせすることを目的として、同研究室のHP内で紹介することとしました。 研究目的は、市民の視点で、「流山らしい」二酸化炭素の低負荷なまちづくりを推進することです。流山らしさとして、以下のことが考えられました。 @ つくばエクスプレスの開通に伴い、「新しいまち」が形成されつつあります。 A 流山市の「グリーンチェーン戦略」により、「緑の再生・ネットワーク」化が推進されています。 B ヒートアイランド対策のモニタリングとして、熱環境調査が市内の60点余で継続的に行われています。 C 市民による「低炭素化」「地球温暖化防止」の活動が盛んです。 D 地球温暖化対策実行計画として、流山市は「ストップ温暖化!ながれやま20⇒20(にこにこ)プラン」を策定し、削減目標が定量的に示されています。 【21年度の取り組み】 「低炭素まちづくりの主役は市民である」との考えから、進めることとしましたが、「市民の立場でできる糸口はどこにあるか?」という難問がありました。 初年度は、まず、二酸化炭素の排出負荷量が求められるエネルギー消費(電気)の実態を把握することから始めることにしました。市内5世帯庭をモニタリング・サイトとし、電力消費計測器(エコパワーメータ)を配電盤に取り付け(10分値測定)、同時に、屋内の熱環境、屋外(庭)熱環境調査を並行して実施しました。 モニタリング時期は、冷房を使う8月(夏)と、暖房が必要な2月(冬)に行いました。念頭には、緑のカーテン効果を熱環境の測定結果と電力消費量から計算できのではないかとの考えがありましたが、単年度での評価は難しいことがわかりました。
夏季に関しては、「作業仮説」を導くことができました。作業仮説とは、調査・研究などの目的を達成するために立てるシナリオのようなものです。この調査・研究では、低炭素化(省エネ化)の努力とその結果を、「見える化」することができる方法を想定し、つまり、作業仮説とし、それを立証することです。しかし、冬季に関しては、課題が残りました。「寒ければ寒いほど暖房機器などで電気を使う」と事実です。この課題は、22年度の調査・研究過程で解消されつつあります。 『作業仮説T:電力消費の積算値は、外気の積算気温に比例する。その傾きは、家庭のライフスタイルに依存する。』 市民から数年間の消費電力データ(1時間値)の提供を受けることができ、平行して解析しました。積算気温としては、近傍に設置されている熱環境調査のデータを用い、上記の作業仮説を用いたところ、経年的な解析ができ、次の作業仮説も作ることができました。また、熱環境調査のデータを用いることにより、市内広域において、低炭素化(省エネ化)動向を把握できる可能性が高いことも判りました。 『作業仮説U:低炭素化の動向は、比例式の傾きの角度の変遷によって把握できる。』 比例式とは、一般に、y=ax+bで表されます。線形式とも言います。このaが傾きです。この場合は、yは積算消費電力量で、xが気温の積算値です。低炭素化が進むと、傾きaが小さくなり、同じ積算気温であっても消費電力は少なくなります。ライフスタイルに変化がなければ、昨年のように暑い夏は電力消費が増え、冷夏であれば減少することも意味します。この角度の変遷を把握することにより、「低炭素化のわかりやすい定量評価」ができるということです。 【22年度の取り組み】 以下のテーマで調査・研究を進めています。 @ 初年度の作業仮説の検証のため、新たなご家庭として4世帯、継続として1世帯、初年度同様の調査を継続しています。なお、一部のご家庭にあっては、そのご協力により、夏季以降の継続的調査が行われています。 A ご家庭間の電力消費差が大きい理由として、断熱構造の住宅、エコ家電の導入なども挙げられることから、エコメータ設置ご家庭の「省エネ診断」を実施しています。 省エネを行うための「先駆者の事例に基づく指針」ができれば、と考えております。 B 「環境家計簿(エコノート)」の電力やガス消費量のデータは、「検針日から検針日まで」のデータですが、気象データは「歴月」で示されます。このマッチングを行う「配分計算方式」を模索しています。 【今後の課題】 流山市らしい低炭素化を進めるためには、熱環境の地域性を示す必要があります。そのため、GIS(地理情報システム)の準備を始めました。緑多い住宅地、活気のある商業地など、住まいを取り巻く熱環境の相違を流山市は把握できるのです。それも2006年からの実績があります。基礎データとして、熱環境調査結果が活用できることから、調査・研究の相乗効果も期待できます。全体のスキーム(構図)は出来上がりつつあります。成果は来期になると思いますが、ご期待ください。そのためには、市民の方々のご協力が必要です。よろしくお願いいたします。」 |
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